信義誠実の原則

法律といえば、「アレやっちゃダメ」「こうしなきゃダメ」というダメダメな決まりごとのように思っている方が多いのではないでしょうか?

 

確かにダメダメの一面はあります。

わかり易い例をいえば、「残業したら、割増賃金払わなきゃダメよ」「有給休暇は労働者の申し出があったら、あげなきゃダメよ」といった風に。

 

ですが。

 

アレやコレやのダメダメ以前に信義誠実の原則という基本原則があります。

 

この信義誠実の原則とは一体何かといえば、権利の行使や義務の履行は、相手の信頼を裏切らないように、誠実に行わなければいけませんよという原則のことをいいます。

 

あまり触れられることがありませんが、民法にも労働基準法にも、労働契約法にもキチンと定められています。

具体的にどんな条文があるか見てみましょう。

 

【民法第1条】

権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。

 

【労働基準法第2条】

労働者及び使用者は、労働協約、就業規則及び労働契約を遵守し、誠実に各々その義務を履行しなければならない。

 

【労働契約法第3条第4項】

労働者および使用者は、労働契約を遵守するとともに、信義に従い誠実に、権利を行使し、及び義務を履行しなければならない。

 

労働基準法第2条を読み替えるならば…

 

●労働協約、就業規則、労働契約を遵守するのは誰ですか?→使用者(経営者)も守るけど、労働者(社員)も守るのだよ

●誠実に義務を果たすのは誰ですか?→使用者(経営者)だけじゃないよ、労働者(社員)もしっかり義務は果たすのだよ

 

ということになります。

 

どうでしょうか?

就業規則守っていますか?

守るのは会社だけではありません。

社員も守らなければなりません。

 

お互いに自分の身を振り返ってみてはいかがでしょうか?

 

「信頼」「誠実」という人間性にも触れる言葉が私は大好きです。