H24年度 介護労働実態調査(所感)

前回の記事(介護労働実態調査)では、主だった項目の結果を抜粋しました。

 

その中でも、私が注目したのは、離職者の内訳と、未経験者の入職率です。

 

前職が介護の仕事では無かった人(つまり未経験者)の割合が約6割

年間離職者数のうち3年未満で退職した人が、訪問介護員で73%、介護職員で74.5%。

 

この実情を踏まえると、見えてくるものがあります。

 

おそらく、介護という仕事に就きたいと思った時、ある種の理想を持って就職しただろうということです。

 

それは、調査結果にもありましたが、例えば…

 ・やりがいがある仕事

 ・人や社会の役に立つ仕事

 ・業界としても、今後需要が益々大きくなる

 ・資格や技能を活かせる仕事

 

このようなことを考えて、介護の世界へはいってきたと思います。 

ところが、3年未満で約7割が辞めてしまう。

 

理想と現実のギャップが大きいということの現れなのでしょうか。

 

各事業所、様々な理念や方針を持ち、社風も違うでしょうから、調査結果だけで断定することはできません。

石の上にも3年ということわざの通り、3年継続できるかどうかが、一つのハードルとなっているようです。

 

研修や資格取得支援等、業務上の教育や育成を積極的に行っていると思われますが、3年以内で辞めてしまっては、金銭的、時間的、人員的負担を考えると、かなり効率が悪いと言えますね。

 

 

では、何が理想と現実のギャップの原因となるのか、探ってみると、介護労働者の悩みや、離職理由にヒントが隠されているように思います。

 

調査結果の中の介護労働者の悩みや不安をみると、

 ・賃金が低い

 ・人出が足りない

 ・有給休暇が取りにくい などが挙げられています。

 

同様に、前職(介護)の離職理由としては

 ・職場の人間関係

 ・施設、事業所の理念、運用に不満 などがあります。

 

おそらく、この辺が理想と現実のギャップとなっているのでしょう。

 

介護という世界へ何を求めて入ってくるのかがわかりました。

そして、何に悩み、何が理由で辞めていくのかもわかりました。

では、対策はどうしたらいいのか?

内部の問題、課題と照らし合わせると、答えが出てきそうですね。

 

『やりがいを実感してもらう仕組み』

『5年後、10年後の自分の青写真が描ける仕組み』

『職員一人一人を丁寧にサポートする仕組み』

 

アイディアは無限です。職員を巻き込んで、組織一体となった取り組みが第一歩になるのではないでしょうか。

 

ホームへ戻る